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「付け加えた」症候群 [?な訳文]

 ニュースは、取材に基づいて書かれるから、必然的に発言の引用が多い。記者は発言の意図や背景を説明するため、同じ人物の発言を幾つかに分け、間に他の情報を挟み込んで記事を構成する。

 和文の記事の場合、主語を明示する必要はないから、文脈から発言者が明らかなら鉤括弧に入れて発言を並べてもいいし、鉤括弧の後に発言者を括弧で示してもよい。

 しかし、英文の場合は、主語が必要だから、he said が繰り返し登場することになる。英文は、同じ表現の反復を嫌う傾向があるから、he added などとアレンジする。これを「付け加えた」と訳している例をよく見かける。翻訳エイジェントの中には added だから「付け加えた」とせよと言うところもあるだろう。

 しかし、和文の「付け加えた」は、「述べた」などとは異なるニュアンスを持っており、ある種の「落ち」を意味する。

 したがって、「原文に忠実に」訳せば、語訳になるだろう。


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